ガラスの耐熱温度差のお話し、このグラスお湯にを入れても大丈夫?
耐熱温度差という言葉をご存知ですか?
ふつうのガラス、耐熱ガラスの違いって何?強化ガラスは熱に強い?
安全にグラスを扱う為のお話しになります。安全に末長くお気に入りのグラスを楽しみましょう。
まずは、耐熱温度と耐熱温度差の違いについて
毎日生活の中で、気をつけなければならないのが、ガラスの耐熱温度差です。ガラスは1300℃以上でどろどろに溶け液体の状態です。それが、500℃くらいから粘り気のある状態になり徐々に固まってきます。大体400℃以下で固まります。
ガラスの耐熱温度とは、つまり何度まで熱に耐えられるかいうと、400℃から450℃ということになります。
一方で、耐熱温度差とは、温度が急激に変わった場合に、どのくらいの温度差まで耐えられるかということです。沸騰したお湯につけたガラスを氷水に浸けた場合のことを想定しています。
ガラスはなぜ温度差で割れる??
では、なぜ耐熱温度差を超えるとグラスがわれるのかというと、実はガラスは、温度によって膨張したり縮小したりしているのです。グラスにお湯を注いだ場合は、急激に膨張している部分と温度の変化がない部分に引っ張り合う力が発生し、割れてしまうのです。
世界でもっとも普及しているソーダガラスのグラス
ソーダガラス(ソーダライムガラス)は、世界でもっとも普及しているグラスの素材です。
素材は、二酸化ケイ素、 ソーダ灰、 石灰が主成分で、ソーダ灰が入っていることが名前の由来です。
一般的に、ソーダガラスの耐熱温度差は80℃と言われていますので、冷蔵庫で冷やしたグラス(4℃)に熱湯(100℃)を注ぐと温度差96℃なので割れる可能性がとても高くなります。
そうはいっても、耐熱温度差が80℃ありますので、室温20℃の部屋で、お茶やコーヒーの適温70℃くらいを入れても大丈夫です。また、小さなお子様がいて、グラスを煮沸する場合は、鍋の底に布をいれ、その上にグラスを乗せて徐々にお湯の温度を上げれば破損の可能性はかなり低くなります。
基本的は、食洗機不可、電子レンジ不可のものが多いですが、一部食洗機OKのグラスもあります。
グラスだけでなく、調理器具や実験器具として利用されるホウケイ酸ガラス(=耐熱ガラス)
ホウケイ酸ガラスとは、主成分に二酸化ケイ素、ソーダ灰に加え、ガラスの膨張率、収縮率を少なくする為に、ホウ素を入れていることに由来します。
ホウケイ酸ガラスは、耐熱温度差は120℃以上です。お湯を入れたり、冷やしたりを気兼ねなくできます。また、耐熱ガラスには、直火、オーブン、電子レンジの可否の表記がありますので、表記通りの使用方法を守りましょう。
耐熱ガラスは、薄くてもお湯を入れても大丈夫です。安心して使えます蒸し器やオーブンなど調理用具としても、中身が見える器としても使えるのでおしゃれ感がでます。
直火がOKなら、キャンドルホルダーとしても使えます。
食洗機OK、電子レンジOKのものがほとんどです。オーブン使用、直火使用はグラスにより異なりますので、ご購入時に品質表示をご確認ください。
カフェやレストランなどで大活躍の強化ガラスのグラス
強化ガラスは、ソーダガラスに強化加工を施したガラスです。つまり同じ主成分でできています。ソーダガラスの表面を熱した後に急激に冷却することで表面部分を硬化させることで強度を出しています。
耐熱温度差は、通常のソーダガラスより強く100℃くらいと言われています。
強化ガラスは衝撃にも、熱にも強いのですが、傷に弱いという側面を持ちます。グラスにヒビや傷が入っていると、その部分の耐熱性が下がります。耐熱温度差以下でも割れる可能性がありますのでご注意ください。
また、基本的はソーダガラスと同じですが、食洗機OKのもが多いです。電子レンジについては、品質表示でご確認ください。
まとめソーダガラスは世界的に普及している一般的なグラスの素材。 |
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