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Travellers #2 京都で、できたてのビールを飲みたい!

Travellers #2 京都で、できたてのビールを飲みたい!

この数年来、クラフトビールブームの熱は冷めることなく続いています。じつは京都には、全国にファンを持つクラフトビールの小規模ブルワリー(醸造所)がいくつもあるって知っていましたか? 今回はその中でも、ブルワリー併設のタップルームやバーで、できたてのビールを味わうことができるおすすめスポットをご紹介します。

1ラボ(研究所)と名付けられた個性派ブルワリー
京都ビアラボ

JR京都駅と、京阪七条駅の間に位置する京都ビアラボ。こちらはもともと、京都府南部にあるお茶の名産地・和束町の茶葉を使った茶ビールが出発点になっているとのこと。現在も定番としてお茶を使ったビールが常時用意されていますが、ラボ(研究所)という名称の通り、お茶に限らず、さまざまなビールを挑戦的に作られています。

そんな京都ビアラボの特色のひとつがサワービールです。「この規模でこれだけサワービールの種類を作っているところは日本ではなかなかないのでは」と店長の横山さん。サワー好きな方も満足できるしっかり酸味のあるタイプや、ビールが苦手な人も楽しめるような軽いタイプのものもあるそう。人気の「Sucker Punch (不意打ちサワー)」はその名の通り、パンチの効いた酸味にドライホップの香りが活きたかなり個性的な一品で、出会えたらラッキーかも。

こちらでは常時、入れ替わりで8タップのビールが楽しめます。この日は、「かぶせ茶ホワイトエール」(写真左)と「ブルーベリーチーズケーキ」(写真右)をチョイス。かぶせ茶ホワイトエールは、お茶の風味が上品にふわりと香るさっぱりした飲み口。ブルーベリーチーズケーキはフルーティーな酸っぱさにチーズのようなクリーミーさも感じられる不思議な感覚のビールでした。

実際にビールが作られている醸造室を眺めながらできたてのビールをいただけるのは、醸造所併設のブリューパブならでは。お店の目の前を流れる高瀬川にせり出すかたちでウッドデッキが用意されているので、夏場は足を投げ出してビールを飲んだら気持ち良さそうだなと感じました。JR京都駅の徒歩圏内で、ゲストハウスや宿泊施設も近いため、旅の始まりや締めくくりに立ち寄ることもできそうです。

住所:京都府京都市下京区十禅師町 201-3
電話番号:075-352-6666
定休日:なし
営業時間:平日 15:00~20:00
土日祝 13:00~20:00
(※19時ラストオーダー)
(※現在持ち帰りのみ)
URL:http://kyotobeerlab.jp/index.html
オンラインストア:https://kyotobeerlab.stores.jp/

2今や全国区! 京都を代表するブルワリー
京都醸造
Lignum

京都のクラフトビールといえば、はずせないブルワリーが京都醸造ではないでしょうか。クラフトビールファンにはすでにおなじみかもしれません。そんな京都醸造にも、工場内で新鮮なビールを味わえる週末限定のタップルームがあるんです。

京都醸造は、2015年の設立以来、京都のクラフトビール界をけん引してきたといっても過言ではないといえるブルワリーです。「自分たちの飲みたいビールを作る」という原点、さらに職人と歴史の街・京都でビールを作ることの意味を考え続け、地元・京都はもとより、全国の人びとに愛されるビールを数々生み出してきました。

2021年からは、缶での販売・流通も本格的にスタートし、いっそう身近になった京都醸造。でも、やっぱり現地で樽から新鮮なビールを味わいたい! というわけで、週末限定のタップルームにお邪魔しました。

こちらのタップルームで楽しめるビールは最大で10タップ。時期によって入れ替わりますが、限定シリーズがかなり充実している印象です。季節感をIPAで表現した「気まぐれシリーズ」、ホップを意味する「毬」が名前に必ずついてるベルジャンIPA「毬一族シリーズ」、辛・酸・鹹・甘・苦・旨の六味を表現した「六味六色シリーズ」などなど、どれも味わってみたいものばかり。グラウラーでの販売もされているので、旅のホテルに持ち帰って、たっぷりゆっくり楽しむのもアリです。

タップルームは週末、金・土・日曜日のオープンで、現在は、飲食できるのは屋外スペースのみとなっています。「タップルームで色々なものを試していただいて、こういう味わいもクラフトビールのひとつなんだな、というのを知ってもらえるとすごく嬉しいですし、クラフトビールの面白さを知るひとつのきっかけになったらいいなと思います」と語るのは、京都醸造スタッフの椿野さん。独特のセンスが光るそれぞれのネーミングも楽しみながら、味わいたいビールの数々です。

住所:京都府京都市南区西九条高畠町25-1
電話番号:075-574-7820
営業時間:金:17:00~21:00(L.O.20:30)
土日祝:12:00~18:00(L.O.17:30)
URL:https://kyotobrewing.com/
オンラインストア:https://kyotobrewing.com/collections/kbc-multi-collection

3地元密着型、角打ち気分のタップルーム
ウッドミルブルワリー・京都

地下鉄烏丸線の今出川駅から徒歩10分弱、そうと言われなければなかなか気づかない、住宅街の中にたたずむ小規模ブルワリーがウッドミルブルワリー・京都です。こちらの醸造責任者で代表の辻本さんは、生粋の京都生まれ・京都育ち。生家は三代続く染物業をしていたということもあり、地元に根ざした仕事をしていきたいという思いから、2018年に地域密着型のマイクロブルワリーを立ち上げられました。

 

そんなウッドミルブルワリー・京都のビールのコンセプトは「食事と一緒に楽しめるビール」。京都の料理文化にリスペクトを持ち、料理とお互いを引き立て合える食中酒という位置づけでビールを造られています。 定番は「はっさくホワイト」「ペールエール」「ゴールデンエール」「和らぎIPA」の4種類。「はっさくホワイト」は白身魚やサラダ、「ペールエール」は燻製やジューシーな鴨肉など、それぞれおすすめのペアリングがあるそう。

土・日曜日限定のタップルームでは、4~5種類の樽生ビールが楽しめます。月に1~2種類のペースで造る限定ビール、その中でも不定期で醸造されるコンセプト度外視・遊び心満載の「オキテヤブリシリーズ」は見逃せないところ。ソフトドリンクや食べ物は持ち込み自由で、辻本さんいわく「角打ちみたいな感じでやっています」。ご近所の方が子供連れで訪れたり、地元の方に愛される憩いの場となっているようです。今回ご紹介したブルワリーの中でも、もっとも”ローカル京都“を強く味わえる場所ではないでしょうか。

なかなか旅がしづらい昨今ではありますが、週末のひととき、クラフトビールの醸造所を巡って、いつもと違う京都旅をしてみるのはいかがですか?

住所:京都市上京区上立売通小川東入上る挽木町528番地
電話番号:075-406-1463
営業時間:金:物販営業 11:00〜18:00
土・日:タップルーム 11:00~17:00 ( L.O.16:30)
(※営業日はホームページを必ずご確認ください)
URL:https://woodmill-brewery.kyoto/
オンラインストア:https://woodmillbrewery.shop-pro.jp/

※当記事は2021年6月末に実施した取材内容によるものです。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業状況が異なる場合があります。ご了承ください。

Writer

本宮丈子

京都在住のライター。広告制作を経てフリーランスの編集者兼ライター兼コピーライターとなる。Web・紙媒体問わずさまざまなジャンルで執筆中。